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2008年10月12日 (日)

全国連第17回大会に対する西郡支部の態度声明

部落解放同盟全国連第17回全国大会に対する態度表明

部落解放同盟全国連合会西郡支部

【一】第17回大会に西郡支部は参加しません。

  全国の部落のきょうだいのみなさん。たたかう仲間のみなさん。
 新自由主義による民営化と団結破壊が激しく襲いかかっています。しかし、それは資本家の世の中が終わり、革命をやろうと労働者が立ち上がることへの恐怖があるからです。
 青年労働者、学生たちは「生きさせろ」と声を上げ、全世界で労働者が連帯し、団結し、ストライキでたたかっています。部落解放運動も、権力弾圧、応能応益家賃制度による差し押さえ・明け渡しなど、むき出しの部落差別と対決し、全国連5万人建設と、階級的な共闘・支援陣形の歴史的な広がりが生み出されつつあります。
 私たちは、大会に参加し、全国のきょうだいのたたかいに直接ふれ、西郡が試練の中でつかんできた教訓と交流し、全国連の団結と運動方針を打ち立てたいと思っていました。
 しかし、討議を積み重ねる中で、支部として今大会には参加しないことを決定しました。

【二】「自民党や解放同盟(本部派)にもよびかける」方針は、全国連の旗を        降ろすこと

 第一の理由は、1月12日~13日の17回大会に向けた拡大中央委員会での討論です。
●小森糾弾闘争本部長は、中央執行委員会で討議した方針として以下の提案をしました。
 <革共同への糾弾闘争を、自民党や、(革マル派と日本共産党を除く)解放派など様々な党派、解放同盟(本部派)にも呼びかけ、この差別は許さないという一点で全ての勢力を結集してたたかう>という方針です。
 末光西郡支部事務局長が「自民党や解同本部派とも一緒にやるというのは全国連でなくなること」「部落解放闘争めぐる路線論争を差別問題にすべきではない」、N西郡支部長が「国を相手の糾弾闘争を軸にすべきだ」と批判しました。だが、「殺したろか」というヤジや罵声が浴びせられ、方針は拍手で採択されてしまいました。
●拡大中央委員会の目的はなんでしょうか。
 中央本部が各支部のリーダーたちの意見を聞き、現場といっしょに呼吸して、大会方針を共同の内容に練り上げるための会議です。その姿勢がみじんも感じられませんでした。
 それどころか2月3日の同住連の会議で、その時のN支部長の発言を文書で謝罪せよと突きつけられたのです。文書で回答を要求することは組織の仲間とみなさないということです。そして「議事録」なるものが一方的に住組の人々に送りつけられてきました。
 私たちは、こうした中央本部のあり方への根底的反省と謝罪が示されない中で大会に参加しても、みんなで方針を練り上げていく民主的討論は保障されないと考えます。
●拡中委で「自民党、解放同盟(本部派)にも呼びかけていっしょに闘う」という全国連の歴史をひっくり返すような方針を、西郡の反対を押し切って採決したことは隠されたまま、大会方針草案に「部落差別に対して総団結してたたかう」と書かれています。
 そもそも部落差別は誰が何の目的で作ったのでしょうか。資本家の政党である自民党が部落差別をなくすために闘うはずがありません。そもそも自民党福田総裁に「革共同の差別発言は悪質で許せない。徹底糾弾してほしい」と呼びかけるのですか。これは弾圧のけしかけです。
 もっと問題なのは解放同盟(本部派)をどう考えているのかです。
 西郡支部を結成したのは、12年前の吉村議員(本部派)の裏切りこそが応能応益に苦しめられるはじまりだった、私的な利益誘導に解放運動がねじ曲げられこのままではムラは死んでしまう、今こそ眞(まこと)の解放運動の旗を掲げようと決断したからです。誰が本当のムラの代表かをかけた選挙戦に圧勝し、八尾北医療センターの自主運営や住宅闘争を通して吉村派を打ちまかして来たのに、「今さら本部派と一緒にやりますなんて、顔を上げてムラを歩くこともできない」。これはみんなの思いです。
 もはや本部派との関係は変革と獲得ではない、打倒し、これにとってかわるんだということで全国連を作ったはずです。
 「(本部派は)私利私欲を求め・・裏取引と偽善の支配するものとなることによって、運動じたいが辱められ、多くのきょうだいを堕落させてきた」「『人の世に熱あれ、人間に光あれ』この全国水平社の発した魂の叫びは、差別への激しい人間的怒りの炎のなかに、搾取と収奪、差別と迫害に苦しむきょうだいたちの胸に、そして新しき世を希求する労働者階級との連帯の絆のなかに復権されなくてはならない」。これが全国連創立宣言です。
 広島問題で自民党や解放同盟(本部派)にもよびかけ総団結して糾弾闘争を行う方針は、全国連が全国連でなくなってしまうことです。誤りを明確にし撤回すべきです。

【三】権力弾圧を曖昧さなく総括しよう

 中田書記長への弾圧は「解放運動の根絶やしをねらった最大級の弾圧」(大会方針草案)でした。つまり、全国連と私たち全体に、権力と非妥協に闘うか、屈服するかをつきつけた弾圧です。
 なぜ弾圧されたのか?それは、「事業や生活上のすき」があったからではありません。闘うから弾圧されるのです。
 <略式命令>とは、罪を認めて軽い罰金刑にしてもらう権力との取引です。その受け入れを決めた全国連側の問題を明確にし、なぜそうなったのか、そして根本的にその誤りは乗り越えられたのかどうか、ここを明確にすることが一番大事なことです。
 権力との関係は絶対非和解です。そこをはっきりさせることで自分たちが資本家と労働者のどっち側の階級かが鮮明になります。権力とは折り合いをつけられる関係ではありません。そこが曖昧だから「差別を許さない一点で、自民党や解同本部派にも呼びかける」方針となってしまうのです。
 弾圧は団結をつぶすことが目的です。権力は部落差別をあおり立て、部落民同士の団結、部落民と労働者の団結、労働者階級の団結をこわそうとしたのです。「労働者階級との連帯の絆」=団結の強化こそ、弾圧への回答であるはずです。
 弾圧問題を曖昧さなく総括し、たたかう方針を確立しなければなりません。

【四】住宅闘争は供託を貫くべき-大会方針草案の分納方針は敗北の道

(1)2月24日の集会の設定について
 12月議会の後、3月明け渡し初公判を前に団結をうち固めるにふさわしい大集会とデモをやろうと支部で話し合い、29日に議会が始まる関係で2月24日に決めました。
 そこに2月18日の差し押さえ大弾圧が襲いかかってきたのです。供託者28名の年金や給与などの入った貯金を全額差し押さえる前代未聞の暴挙でした。そこには供託者の団結を破壊し、集会をつぶし、住宅闘争を圧殺する意図がむきだしになっていました。
 何がなんでも24日を大成功させること、ここに全てがかかっていました。「弾圧許すな!」「差別と闘おう!」と全国のきょうだいや闘う仲間から次々と檄が届きました。そして、食うか食われるかのやり合いを通して、2/24に参加したみんなが、この団結があれば勝利できると確信したのでした。
(2)N支部長発言について
 同住連による「記録」によれば、「奈良は調停に屈していると言うような話を聞いているが、それを確認したい。応能応益、分納を認めたと。本当であれば白旗を挙げておいて勝利も団結もないのではないか」とあります。
 これはN支部長が拡中委で質問として出したものです。その意図は、奈良の調停が住宅闘争全体にとってどういう意味を持っているのかを必死でつかみたかったからで、謝罪や撤回が求められるものではありません。
(3)応能応益絶対反対と供託闘争は一つ
●17回大会方針草案ではじめて「分納は団結しだいで闘う武器に転化できます」と打ち出されました。分納を闘争方針とするということです。
 そして、西郡が断固として供託で団結していることを一切とりあげず、「奈良に学ぼう」というキャンペーンが大々的に行われています。
●応能応益は団結破壊が目的
 もともと一律低家賃、これがひとり一人収入でバラバラの額になること自身がムラの団結破壊です。応能応益絶対反対は、払える家賃にせよではなく、ムラの団結が目的であり、払えない家賃もムラの団結を破壊して追い出す攻撃だから絶対反対だということです。
●住宅闘争が非和解に続くことへの恐怖が、供託をつぶして分納に誘導
 八尾市は供託を降りたら差し押さえの全額を返却しています。金を回収することが目的ではないのです。
 これまでも行政は供託つぶしのために、生活保護は認めない、子どもたちが入居希望を出しても受け付けない、病気で階段の上がり下りができず風呂にも行けないので下の階に変わる希望を出せば「供託を降りてから来い」、車庫証明も出さない、そのあげくが判決をたてに問答無用の差し押さえ、明け渡し攻撃です。
●「収入申告したら安くなる」これが供託降ろしの入り口です。
 そうしないと近傍同種の無茶苦茶な額をふっかけるぞと脅します。
●死んでも払えない借金を背負わせる分納
 判決後の分納も、行政は近傍同種と遅延罰則金の確定判決分を一円たりとも減額しようとはしません。リーダーたちを見せしめにして屈服させ、「最初からお上にたてつかんかったら良かったんだ」と団結を突き崩し、供託をやめさせる攻撃だからです。
●資本主義の世の中が逆立ちしてしまっている
 サブプライムローンは、家が人が住むためにあるのではなく、貧しい人たちを食いものにするだけしてゴーストタウンにしました。日本でも公営住宅の民営化が応能応益です。 こんな腐りきった社会は部落民と労働者の団結で終わりにしようという闘争が、応能応益絶対反対の住宅闘争です。いわゆる21年度問題(月収が、公営住宅=15万8千円、改良住宅=11万4千円をこえると追い出される)はものすごい闘争に必ず発展します。
 出て行けと言うなら家と土地を元通りにして返せ!今こそ全国連・同住連がこの原点を貫く供託で団結すべき時に、分納を組織方針とすることは団結破壊であり、組織の死です。
(3)西郡住宅闘争への信じられないデマ宣伝
 「西郡は住組を切り捨て、八尾北の3人だけを丸抱えで守る。西郡住民全体の苦しみや要求は歯牙にもかけない。西郡支部はぼろ屑のように捨てられる」(2月17日本部中執議題[2月13日決戦本部会議議題])という信じられないようなデマが書かれています。
 私たちは、一貫して弾圧を団結の強化に転化する視点で闘ってきました。最初の差し押さえに対して住宅闘争基金を立ち上げ、八尾北の職員やムラの住民や労働者の仲間たちがコツコツと支援基金を組織してきました。今回の28名への差し押さえはこれを全国に拡大し、同時にムラ全体を新たな住宅闘争に組織して団結を拡大しようととりくんでいます。また、支部結成にともない、本来のありようとして住宅組合の活動を支部の一部会として基本的に位置づけて闘うようにしています。これは全国連の考え方だと理解しています。 こうした不当なデマを撤回されるよう要求します。

【五】広島問題についての支部の見解

(1)自民党や解放同盟にも呼びかけるという一点で、支部としては広島問題には取り組まないことを決定しています。
(2)その上で、「住宅闘争は物取り主義だ」と言ったか言わないか自体が対立しているのに、草案で「物取り主義」でなく「物とり」に発言を切り縮め、「物とりとは泥棒」のこと、「家賃値上げに反対してたたかう運動が泥棒と同じとする発言は明らかに差別ではないか!」とされています。しかし、誰が見ても物取り主義と泥棒は全く別の言葉です。
(3)拡中委で発言されたほとんどの人が「私も革共同だった」と言われました。革共同の組織内での論議に返すべきです。
 そして、解放運動をめぐる路線的対立があるのなら、それを全部明らかにして下さい。ほんとうに闘う路線はどれか、私たちは主体的に選択する力を持っています。

【六】支部の団結破壊を組織する中央本部

 「西郡部落民自身の手に荊冠旗を奪い返そう」(2/17中執議題[2/13決戦本部会議議題])とはどういう意味でしょうか。
 私たちは「真のムラの代表は誰か」を問い、末光事務局長は400票も本部派吉村現職議員を引き離して市会議員に当選しました。これこそ西郡住民の回答だったのです。そして一貫して支部は守る会、労組と団結して闘っています。
 また、私たちは11月の国際連帯労働者集会に参加しました。階級的団結にふれてとけあい、世界の労働者は一つだとつかみました。そこから部落民が本来もっている自己解放性が生き生きと広がってきたと実感しています。そして、西郡拡大闘争委員会でも労働者や学生たちと一緒にたたかい、お互いに学びあって階級的な団結が作られてきました。これが融和主義でしょうか。
 今大会議案には八尾市議選の勝利も、西郡住宅闘争も、八尾北医療エンター自主運営の闘いも全く取り上げられていません。
 他方で全国連中央本部は、2月24日、ムラの人々がそれこそ死ぬか生きるかの決戦を闘っている時に、怒りを共に闘う一片のメッセージも寄せず、逆に西郡支部の青年部長を「広島集会」に参加させ、その後も青年たちに支部不信をあおる分裂オルグを行っています。支部青年部は抑えがたい怒りで対決し、自分たちの手で青年部長を解任しました。支部はこの青年部決定を断固支持し、執行委員会からの解任を決定します。
 私たちは、水平社結成にかけた先達たちの魂と、全国連創立が掲げた眞の解放運動の旗を引き継ぐものこそ西郡支部だと誇りをもっています。そして、全国のきょうだいとともに300万部落民の怒りを解き放ち、全国連5万人建設の最先頭でたたかう決意です。
 ここに、今大会への不参加を決議し、大会議案の全面撤回を要求します。
( 2008年 4月 9日)

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